広島市長 プーチン大統領不招待“式典に支障きたさないよう”

ことし8月に広島市で行われる平和記念式典に、ロシアのプーチン大統領の招待が見送られ、駐日ロシア大使が反発していることについて、広島市の松井市長は記者会見で「式典は被爆の実相に触れてもらう絶好の機会だが、式典の執行に支障をきたすことがないよう判断した」などと理由を説明しました。

広島市は8月6日の広島原爆の日に行われる平和記念式典について、ロシアのプーチン大統領にも招待状を送る予定でしたが、政府と協議した結果、ことしは招待を見送りました。

これに対し、ロシアのガルージン駐日大使は25日、SNSに「重要行事である式典からロシアを排除する挙に出た」などと投稿し、反発しています。

これについて広島市の松井市長は、26日の記者会見で「為政者に被爆の実相に触れていただく、理解していただく絶好の機会を提供するのが式典だという考え方は変わっていない」と述べました。

そのうえで、プーチン大統領を招待することがほかの国が出欠を検討する材料にもなるとして、式典の執行に支障をきたすことがないよう、外務省とも協議したうえで判断したと招待を見送った理由を説明しました。