ロシア財務省 外貨建て国債の利払いなど ルーブルで実施と発表

ロシア財務省は25日、外貨建ての国債の利払いなどを、今後、自国通貨のルーブルで実施すると発表しました。
アメリカがロシア国債の利払いなどを投資家が受け取ることができた特例を終了させ、ドルでの支払いが不可能になったためとしていて、投資家の権利を侵害すると批判しています。

ロシア国債をめぐってアメリカ財務省は25日、制裁対象のロシアから自国の投資家が利払いや償還金などの受け取りを認めていた特例を終了させると発表しました。

これを受けてロシア財務省は25日声明を発表し、アメリカの対応によってドルによる利払いなどを続けることが不可能になったとして「ロシア国債に投資した投資家の権利を侵害するものだ」と批判しました。

そのうえで、すべての国債の利払いなどを責任を持って実施する用意があるとして、今後は自国通貨のルーブルで支払うとしています。

ただ、アメリカが特例を終了させたことで、ロシア国債は今後、デフォルト=債務不履行に陥ったと認定される可能性が強まるとみられています。

これについてロシアのシルアノフ財務相は、ロシア国債がデフォルトとなった1998年とは状況が違うとしたうえで「資金もあり、支払う意思もある。今の状況は敵対する国が人為的に作り出したものだ」と主張しています。