ウクライナで支援活動のNPOスタッフ“避難者急増で物価高騰”

ウクライナの西部で避難した人たちの支援活動を行ってきたNPO法人のスタッフが都内で報告会を開き、現地では避難者の急増で物価が高騰し、貧困層を中心に一層の支援が必要な状況にあるなどと訴えました。

「戦闘の激しい地域以外にも目を向けて」

京都府のNPO法人「テラ・ルネッサンス」はことし3月以降、ウクライナとハンガリーにスタッフを派遣し、食料の提供や炊き出し拠点の整備など、避難した人たちを支援する活動を続けています。

このうちウクライナ西部で活動していた佐々木純徹さん(39)が25日夜、都内で報告会を開き、現地ではロシア軍が攻勢を強める東部などから避難する人たちが急増し、物価が2倍近くに高騰していることなどを説明しました。

これに伴い、医薬品や食料などが不足し、貧困層を中心に、一層の支援が求められる状況にあるということで、炊き出しや伝統工芸の制作などの仕事をしてもらうことで現金を給付する取り組みも始めているということです。
佐々木さんは「戦闘の激しい地域だけでなく、避難者が集結し、苦しい生活が続いている地域にも目を向けてほしいです」と話していました。