デジタル家電 4月の国内向け出荷額 前年比20%余減

テレビやカーナビなどデジタル家電の先月の国内市場に向けた出荷額は、新型コロナの感染拡大に伴う中国 上海の外出制限の影響で、現地での生産に影響が広がったことなどから、去年の同じ月に比べ20%余り落ち込みました。

電機メーカーなどで作るJEITA=電子情報技術産業協会によりますと、先月のデジタル家電の国内市場に向けた出荷額は、904億円で去年の同じ月より20.4%減少しました。
20%を超える減少は、半導体不足の影響が深刻だった去年10月以来、半年ぶりです。

中国 上海で新型コロナウイルスの感染拡大に伴う厳しい外出制限が続いたことによって、現地での家電製品の生産が遅れ、国内の出荷に影響が出たことや、自動車の減産の動きも広がり、カーナビなどの出荷が落ち込んだことが、要因とみられるということです。

製品別では、テレビやレコーダーなどの「映像機器」が27%減って376億円となったほか、カーナビなど「自動車関連の機器」が、16.9%減って467億円でした。

一方、スピーカーなどの「オーディオ関連機器」は、3%増加し61億円でした。

今後の見通しについてJEITAは、「半導体不足と上海での外出制限などの影響で、自動車関連の製品を中心に当面、厳しい状況が続くとみられる」と話していました。