ウイグル族の人たち多数収容される施設の資料流出 中国は反発

中国の新疆ウイグル自治区で、少数民族のウイグル族の人たちが多数収容されているとされる施設についての資料が流出し、中国政府は「反中勢力による中傷だ」などと反発していますが、中国の人権状況に対する国際社会の懸念がさらに高まりそうです。

この資料は、アメリカ在住のドイツ人研究者、エイドリアン・ゼンツ博士が入手したもので、匿名の情報提供者が当局のデータベースをハッキングして流出したものだとしています。

主に2017年から18年のものとされ、ウイグル族の人たちが多数収容されているとされる「再教育施設」の内部とみられる写真や収容された人たちのリスト、共産党幹部の発言内容などが含まれています。

この中には、当時、自治区のトップを務めていた陳全国書記の発言の記録とされるものもあり「誰も厳重な施設を出ることはできない。逃げようとする者には果断に発砲せよ」と述べたとされています。

こうした資料について、中国外務省の汪文斌報道官は24日の記者会見で「反中勢力が自治区のことを中傷した最新の事例だ。うそやうわさを広めても世の中の人はだまされない」などと主張し、強く反発しています。

一方、この資料をめぐっては、ドイツのベアボック外相が24日に行われた中国の王毅外相とのオンライン会談の中で透明性のある調査を求めていて、中国の人権状況に対する国際社会の懸念がさらに高まりそうです。

中谷首相補佐官 “人権侵害の証拠 中国政府は説明を”

国際人権問題を担当する中谷総理大臣補佐官は、自民党 谷垣グループの会合で「中国政府がウイグル族を標的に差別や人権侵害をしたとする証拠であり、中国政府は国際社会にしっかりと説明しなければならない。日本としても、人権を強く認識し、言うべきことは言うという姿勢を示すことが大事だ」と述べました。