「骨太の方針」素案 防衛力の抜本的な強化を打ち出す

岸田総理大臣が防衛費を増額する考えを示す中、ことしの経済財政運営の基本方針「骨太の方針」の防衛分野の素案で、敵の射程圏外から攻撃できるミサイルなど、防衛力を抜本的に強化する方針を打ち出すことがわかりました。

「骨太の方針」の素案では、防衛分野について、アメリカと中国の競争やロシアによるウクライナへの軍事侵攻に加え、東アジアでも力による一方的な現状変更の試みが生じていて安全保障環境が厳しさを増しているとしています。

こうした情勢を踏まえ、年末までに改定する方針の国家安全保障戦略などの検討を加速し、防衛力を抜本的に強化する方針を打ち出しています。

具体的には、敵の射程圏外から攻撃できる長射程の巡航ミサイル「スタンド・オフ・ミサイル」などの防衛能力や、無人機、それに宇宙やサイバーといった新たな領域での能力を強化するとともに、AIなど先端技術の研究開発を進めるとしています。

また、防衛装備品について、国内の生産基盤の維持・強化を重視するとともに、輸出や移転に関する制度の見直しを含め、より踏み込んだ取り組みを検討するとしています。

政府は、岸田総理大臣が先の日米首脳会談で、日本の防衛費を相当増額する決意を示したことも踏まえ、今後、防衛予算の具体的な検討を進める方針です。

公明 北側副代表「防衛関係予算は当然 増額せざるをえない」

公明党の北側副代表は、記者会見で「安全保障環境は非常に厳しくなっており、防衛関係予算は当然、増額せざるをえない。何が不足しているか、どういう装備が必要か、しっかりと年末に向けて議論していく。税金を使う話であり、国民の理解を得なければならない」と述べました。