キリンビール アルコール飲料など一部商品値上げへ 10月から

大手ビールメーカーのキリンビールは、大麦やとうもろこしといった原材料価格の上昇などを受け、主力ブランドのビールやチューハイ、ウイスキーなどの一部の商品について、ことし10月から値上げすることを決めました。

会社の発表によりますと、値上げされるのは、主力ブランドのビールや発泡酒、チューハイ、ウイスキーといったアルコール飲料のほか、ノンアルコールビールなど家庭用と業務用の合わせて278品目で、ことし10月1日の納品分からが対象となります。

このうち、家庭用の商品の値上げの幅は、いずれも店頭価格で、ビール系飲料、チューハイ、ノンアルコール飲料が6%から13%程度、ウイスキーやウォッカといった輸入している洋酒は7%から17%程度となる見込みです。

価格の引き上げは、酒税法の改正に伴う場合を除くと、家庭用ではビール系飲料は14年8か月ぶり、チューハイは初めてとなります。

理由について会社では、海外から輸入している大麦やとうもろこしといった原材料の調達価格が、世界的な需要の拡大やウクライナ情勢の緊迫化などで上昇していることに加え、原油価格の高騰を背景に缶の材料となるアルミや段ボールの価格、物流コストなどの上昇が続いているためだとしています。

大手ビールメーカーでは、アサヒビールもことし10月の出荷分から主力ブランドのビールなどの価格を引き上げることを決めています。