財務相 速やかに補正予算案成立へ協力を 衆院本会議で財政演説

鈴木財務大臣は25日に衆参両院の本会議で財政演説を行い、物価高騰の緊急対策を実行するための今年度の補正予算案について、コロナ禍からの経済社会活動の回復を確かなものとするとして速やかな成立への協力を求めました。

この中で鈴木財務大臣は25日、国会に提出した今年度の補正予算案について「ロシアによるウクライナ侵略を主な背景に、原油や穀物などの価格や供給が不安定化するなど、先行きの不確実性が高くなっている。総合緊急対策は、物価高騰による影響を緩和するための対応を緊急かつ機動的に実施するとともに、円滑な価格転嫁や賃上げを促し、コロナ禍からの経済社会活動の回復を確かなものとするためのものだ」と説明しました。

そのうえで鈴木大臣は「今後の災害や、新型コロナの再拡大、原油や物価のさらなる高騰などによる予期せぬ財政需要に迅速に対応し、国民の安心を確保する」として、補正予算案の速やかな成立への協力を求めました。

物価高騰の緊急対策を実行するための補正予算案は一般会計の総額で2兆7009億円で、原油価格の高騰対策として来月分以降の石油元売り会社への補助金や、予備費の積み増しに必要な費用などが計上されています。