バイデン大統領 日韓訪問でインド太平洋地域への関与を強調

アメリカのバイデン大統領はロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中、就任以来、初めてアジアを歴訪し、インド太平洋地域への関与を深める姿勢を強調しました。一方で、中国は地域での影響力拡大に向け、動きを活発化させていて、米中の激しいせめぎ合いが続くことになりそうです。

アメリカのバイデン大統領は今月20日から日本と韓国を訪問し、24日夜、東京のアメリカ軍横田基地から帰国の途につき、就任以来、初めてとなるアジア歴訪の日程を終えました。

韓国でバイデン大統領は、ユン・ソンニョル大統領との初めての首脳会談に臨み、北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させる中、定例の合同軍事演習の規模を拡大する方向で協議を始めることで合意したほか、中国への対抗を念頭にサプライチェーン=供給網の強化に向けて連携を呼びかけました。

また、日本では岸田総理大臣と首脳会談を行い、核戦力を含むアメリカの抑止力で同盟国を守る「拡大抑止」を再確認したほか、日米両国の抑止力と対処力を早急に強化していくことで一致しました。

さらに新たな経済連携IPEF=インド太平洋経済枠組みの立ち上げに向けた協議を開始すると発表したほか、日米豪印4か国の枠組み、クアッドの首脳会合を行うなど、地域での影響力を拡大する中国への対抗を念頭に、同盟国や友好国と今後の協力の在り方を確認できたとしています。

アメリカとしてはロシアによるウクライナ侵攻への対応を続ける中でもインド太平洋地域への関与を深める姿勢を強調した形です。

一方、中国は一連のアメリカ側の動きに強く反発するとともに、王毅外相が26日から太平洋の島しょ国など合わせて8か国を訪問すると明らかにしました。

アメリカのインド太平洋戦略に対抗するねらいがあるとみられ、米中双方の激しいせめぎ合いが続くことになりそうです。