新型コロナ オミクロン株系統「BA.5」都内で確認 検疫除き初

東京都は、新型コロナウイルスのオミクロン株の系統の一つで「BA.5」と呼ばれる新たな変異ウイルスが確認されたことを明らかにしました。

厚生労働省によりますと、国内での確認は検疫を除くと今回が初めてだということです。

都によりますと、都の「健康安全研究センター」が行った解析で、オミクロン株の系統の一つで「BA.5」と呼ばれる新たな変異ウイルスが1件確認されました。

「BA.5」は南アフリカで置き換わりが進んでいるウイルスで、厚生労働省によりますと、検疫を除いて国内で確認されるのは今回が初めてだということです。

感染した70代の男性は、海外への渡航歴や渡航歴のある人との接触はなく、市中で感染したと見られるとしています。

また、症状は軽かったということです。

一方、アメリカで感染が増えているオミクロン株の「BA.2.12.1」という系統のウイルスも、1件、都内では初めて確認されました。

このウイルスに感染した50代の男性も、海外への渡航歴などはなく市中感染と見られていて、症状は軽かったということです。

都によりますと、いずれの変異ウイルスも、感染した場合の重症度は明らかになっていない一方、これまでのオミクロン株に比べて感染力が高い可能性があるということで、発生の動向を注視していくとしています。