バイデン大統領 印・豪首相と相次いで会談 連携呼びかけ

アメリカのバイデン大統領は日米豪印4か国の枠組み、クアッドの首脳会合のあと、インドのモディ首相とオーストラリアのアルバニージー首相と相次いで会談し、連携を呼びかけました。

アメリカのバイデン大統領は、インドのモディ首相との会談の冒頭「われわれの国が一緒にできることはたくさんある。私はインドとの友好関係を地球上で最も緊密なものにすることを約束する」と述べました。

そして「ロシアの残忍で理不尽なウクライナ侵攻が世界秩序全体に与える影響も議題だ。アメリカとインドはこれらの悪影響を抑える方法について緊密な協議を続けていく」と呼びかけました。

インドはロシアの伝統的な友好国で、軍事侵攻を直接的には非難しない立場をとり続けていて、ロシアに厳しい姿勢で臨むバイデン大統領が連携を呼びかけた形です。

これに対して、モディ首相は会談の冒頭、ウクライナ侵攻については言及せず「インドとアメリカの友情が世界の平和と安定などに役立ち続けることを確信している」と述べました。
このあとバイデン大統領は、オーストラリアのアルバニージー首相と初めての首脳会談に臨み「オーストラリアとの同盟関係は長い間、インド太平洋地域の繁栄にとっていかりの役割を担ってきた」と述べて、両国の連携が地域の平和と安定に重要な役割を果たしているという認識を伝えました。

これに対して、アルバニージー首相は「私の政権はアメリカとの同盟関係を重視していく。私たちの友情をさらに強化していきたい」と応じました。

モディ首相「米印の友情が世界の平和と安定につながると確信」

アメリカのバイデン大統領との首脳会談に臨んだインドのモディ首相は、冒頭で「私たちはインド太平洋地域について同じ価値観を持ち、共通の利益を守るため取り組んでいく。クアッドとIPEFはそれに弾みをつけるものだ。インドとアメリカの友情が世界の平和と安定につながると確信している」と述べました。

アルバニージー首相「米との同盟関係を重視していく」

アメリカのバイデン大統領と初めてとなる首脳会談に臨んだオーストラリアのアルバニージー首相は、冒頭で「私の政権はアメリカとの同盟関係を重視していく。私たち両国は地域の安全保障のために非常に重要な役割を果たしてきた。私たちの友情をさらに強化していきたい」と述べました。