クアッド首脳会合 まもなく始まる 共同声明発表の見通し

日米豪印4か国の枠組み、クアッドの首脳会合は、まもなく始まります。中国などを念頭に、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた連携などをめぐって協議が行われます。

首脳会合はまもなく総理大臣官邸で始まり、岸田総理大臣、アメリカのバイデン大統領、23日、就任したばかりのオーストラリアのアルバニージー首相、インドのモディ首相の4人の首脳が参加します。

会合では、ウクライナ情勢をめぐって意見が交わされるほか、海洋進出の動きを強める中国などを念頭に、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた連携、経済を含めた幅広い分野の協力の在り方をめぐって協議が行われます。

会合のあとには共同声明が発表される見通しで、自由で開かれたインド太平洋への4か国の強固な関与を確認し、自由や法の支配に加え、主権と領土の一体性などの原則を強く支持するとともに、こうした原則を、ほかの地域でも推進する立場が盛り込まれる方向です。

そのうえで、地域情勢に関して、中国が海洋進出の動きを強めていることを念頭に、ルールに基づく海洋秩序への挑戦に対抗し、国際法を順守する重要性を明記することが検討されています。

また、北朝鮮をめぐって、朝鮮半島の非核化や、拉致問題の即時解決の必要性を確認し、情勢の不安定化をもたらす核・ミサイル開発を非難する見通しです。

インドの対応に温度差 米高官“率直な会話を”

クアッドの4か国のうち、日本、アメリカ、オーストラリアの3か国とインドとの間で、中国やロシアへの対応をめぐり温度差があることについて、バイデン政権の高官は記者団に対し「バイデン大統領はインドにはインドの歴史があり、独自の見解があることを理解している」と述べました。

そのうえで「大事なのは相違点をどのように解決し、管理していくかだ。そのためには、指導者どうしが直接会って対話することでしか実現できないような、率直な会話を行うべきだというのが大統領の考えだ」と述べ、対面での首脳会合を通じて理解を深め、足並みをそろえていきたい考えを強調しました。

また、ウクライナ情勢をめぐってインドがロシアに対する国連総会での非難決議の採択を棄権するなど、ロシアを直接的には非難しない立場を取っていることについては「ウクライナで起きていることが国際秩序にとって深刻な脅威となっているという幅広い理解はある。問題は各国がどのように協力して、共通の土台を見いだすことができるかだ」と述べました。

一方、9年ぶりに政権が交代したオーストラリアについては「アルバニージー首相がきのう、就任し、すぐに飛行機に乗って東京にやってきて、会合に参加することは喜ばしいことだ。これはオーストラリアでのクアッドに対する超党派の支持を表すものだ」と歓迎しました。