ジョージア駐日大使 ”ロシアの軍事的脅威 認識改めるべき”

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続くなか、14年前、ロシアに侵攻された黒海沿岸の国、ジョージアの駐日大使は「世界の国々がロシアの脅威をようやく実感するようになってきた」と述べ、ロシアの軍事的脅威について認識を改めるよう、国際社会に訴えました。

14年前、隣国のロシアによる軍事侵攻を受けた、黒海沿岸の国、ジョージアのティムラズ・レジャバ駐日大使は23日、都内で記者会見を開き、ウクライナに侵攻したロシアを改めて非難しました。

レジャバ大使は「世界の国々がロシアの脅威をようやく実感するようになってきた。われわれは『有事があってからでは遅い』と警鐘を鳴らしてきた」と述べ、経済分野でロシアと協力関係を築いてきた国々も、軍事的脅威については認識を改めるべきだと、訴えました。

また2008年、ロシアが一方的に独立を承認し、軍を駐留させている、ジョージア北部の南オセチアで、ロシアへの編入を目指す動きがあることについて「法的な根拠はない。南オセチアが世界から隔離され、より不利な状況になるだけだ」とけん制しました。

そのうえで「ロシアの脅威がどうであれ、われわれがEUやNATOへの加盟を目指す方針を変えることはない」と述べ、今後もウクライナと足並みをそろえ、アメリカやヨーロッパとの関係を強化していく考えを強調しました。