知床観光船沈没 船の左側面後方付近に穴 海上保安庁関係調べる

北海道の知床半島沖で観光船が沈没した事故で、海底に沈んだ船の左側面の後方付近に穴があいているのが確認されていたことが、関係者への取材で新たに分かりました。海上保安庁は船を引き揚げたあと、事故との関係を詳しく調べることにしています。

知床半島の沖合で観光船「KAZU 1」が沈没し、14人が死亡、12人の行方が分からなくなっている事故から、23日で1か月となりました。

現場海域では、行方不明者の捜索のほか、海底に沈んだ船の引き揚げに向けた作業が進められています。

水中カメラや民間のサルベージ会社の潜水士による調査の結果、右に30度ほど傾いている船体の左側面の後方付近に穴があいているのが確認されていたことが、国土交通省や海上保安庁の関係者への取材で新たに分かりました。

穴は、船の進行方向を定めるかじの近くの「だ機室」と呼ばれる付近で確認されたということです。

また、これまでの調べで、前方の窓ガラスの一部が破損し、窓枠が外側に向かって変形していたことなどから、関係者によりますと、船内から外部に向けて圧力が加わり、窓ガラスなどが破損した可能性があるということです。

海上保安庁は、船を引き揚げたあと、船底の状態を確認するとともに、穴と事故との関係を詳しく調べることにしています。

19日 国後島で見つかった遺体は男性 運転免許証も

磯崎官房副長官は記者会見で、今月19日にロシア側から北方領土の国後島の西岸で見つかったと連絡があった遺体について「遺体は男性で、知床半島の沖合で観光船が沈没した事故で行方不明となっている男性名義の運転免許証などが見つかっているとの情報提供がロシア側からあった。引き続き、外交ルートを通じて、ご遺体と運転免許証の名義人との関連も含め、事実関係の確認に努めていきたい」と述べました。

一方、今月10日にロシア側から国後島の西岸に打ち上げられているのが見つかったと連絡があった女性の遺体については「現時点で事故との関連性は不明だが、現在、外交ルートを通じてロシア側にさらなる情報を照会している。事実関係の確認を鋭意進めていきたい」と述べました。