知床観光船沈没 前方の窓ガラス破損 内部から圧力加わったか

北海道の知床半島沖で観光船が沈没した事故で、海底に沈んだ船の調査の結果、前方に3枚ある窓ガラスのうち1枚が破損していたことが、関係者への取材で分かりました。
船内に破片などは見当たらず、船の内部から圧力が加わり外部に向けて破損した可能性があり、海上保安庁は事故との関係を詳しく調べることにしています。

前方の窓ガラス3枚のうち中央の1枚が破損

知床半島の沖合で観光船「KAZU 1」が沈没し、14人が死亡、12人の行方が分からなくなっている事故からきょうで1か月となり、行方不明者の捜索のほか、海底に沈んだ船の引き揚げに向けた作業が進められています。

船の状態については、水中カメラや民間のサルベージ会社の潜水士による調査が行われていて、前方に3枚ある窓ガラスのうち、中央の1枚が破損していたことが複数の関係者への取材で分かりました。

この1枚についてはガラスすべてが外れるようになくなっていて、関係者によりますと、高波がガラスを突き破って船に入り込むなどした場合は船内に破片などが残る可能性が高いものの、船内では破片などが見当たらないほか、窓枠は外側に向かって変形していたということです。

さらに、甲板から船の底の空間につながるハッチカバーが外れ、潮の流れの方向である北東側の海底で見つかっていて、ガラスやハッチカバーは船の内部から圧力が加わり、外部に向け破損した可能性があるということです。

観光船は、通報内容などから浸水して船が傾き、沈没したとみられていて、海上保安庁は、船体の破損などの状況と事故との関係を詳しく調べることにしています。