中国 上海 一部で地下鉄再開も各地で外出制限続く 新型コロナ

新型コロナウイルスの感染拡大で厳しい外出制限が続く中国の上海では感染者数が減少傾向にあり、22日から地下鉄の運行が一部再開しました。
ただ、当局は厳しい感染対策を維持していて、自由に外出できない状況が各地で続いています。

中国の上海では一日に確認される新型コロナウイルスの感染者数が先月は連日2万人を超えていましたが、このところ減少傾向が続き、21日まで7日連続で1000人を下回りました。

こうした中、上海市当局は厳しい外出制限を徐々に緩和し、来月中に市民生活を正常化させていく方針を示していて、22日から地下鉄の運行が一部再開しました。

中国メディアは、車両の消毒を徹底したうえで地下鉄が運行を再開する様子を伝えましたが、各地で厳しい感染対策が維持されているため、乗客の姿はまばらでした。

上海では、10日以上感染が確認されていない地区で買い物などのため地域を限定して外出が認められるところもありますが、時間が制限されていることも多く、自由に外出できない状況が各地で続いています。

52日ぶりに敷地外に

厳しい外出制限が続く上海に駐在するNHKの記者は22日、買い物などのために自宅のマンションの敷地外に外出することが52日ぶりに許されました。

買い物などは各家庭で1人だけに制限されているため、記者は家族を自宅に残してスーパーに向かいましたが、買い物の時間は1時間以内、さらに購入額も500人民元、日本円でおよそ9500円以内に制限されていました。
これまで食料品や生活必需品はインターネットなどを通じて注文し自宅に届けてもらっていますが、記者は久しぶりにトマトを手に取って状態を確認するなどして、急いで限度額をこえないように商品を買い込み、自宅に戻りました。

しかし次はいつ外出が認められるか、はっきりとしていない状況です。