ロシアの侵攻で“51人のウクライナのアスリート死亡” IOC総会

IOC=国際オリンピック委員会の総会で、ロシアによる軍事侵攻によって、これまでに51人のウクライナのアスリートが死亡したとする報告がありました。

これは20日、スイスのローザンヌで開かれたIOC総会の中で、ウクライナオリンピック委員会の会長で、陸上の棒高跳びの選手だったセルゲイ・ブブカ氏が明らかにしました。

ブブカ氏によりますと、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻によって、これまでに51人のウクライナのアスリートが死亡し、この中には新体操で将来有望とされていた10代の女子選手も含まれているとしています。

ブブカ氏は、ロシアの軍事侵攻について「われわれの国と心を破壊した」と述べたほか、ウクライナから避難しているアスリートをIOCのバッハ会長とともに訪問するなどして、今後のサポートやアスリートのモチベーション維持につながる活動を行っていると話しました。

また、これに先立ちあいさつしたIOCのバッハ会長は「われわれとロシアの政治的指導者たちとの関係は劇的に悪化している」と述べて、ウクライナへの軍事侵攻のほか、一連のドーピング問題などに対するロシア側の対応について不信感を示しました。