農産物の新品種 海外への流出防止で専門機関の設立検討 農水省

日本で開発された農産物の品種が海外に流出することを防ぐため、農林水産省は、新品種の開発者に代わって権利を管理・保護する専門機関の設立を検討することになりました。

農林水産物の流出をめぐっては、国の研究機関が開発したぶどうの「シャインマスカット」が、中国国内で日本のおよそ30倍の面積で無断で栽培されているということです。

こうした損害を防ぐため農林水産省は、おととし種苗法を改正して、日本で開発された品種の種や苗を無断で海外に持ち出すことなどを規制しています。ただ、仮に流出が確認されても開発者自身が法的手続きをとる必要があり、実効性が課題となっていました。

このため、農林水産省は、新品種の権利を管理・保護する専門機関の設立を検討することになりました。具体的には、権利者の委託を受けて違反がないかを監視するほか、新品種の許諾料の受け取りを仲介することなどを想定しているということです。

農林水産省は「シャインマスカット」の場合、中国側から許諾料を受け取ることができれば、日本は年間100億円以上を受け取ることができたと試算しています。

農林水産省は、種苗会社や弁護士などからなる検討会を立ち上げて、議論していくことにしています。