G7 鈴木財務相が表明 ウクライナへの融資倍増 迅速に実施

ドイツで開かれているG7=主要7か国の財務相・中央銀行総裁会議に出席している鈴木財務大臣は、日本としてウクライナの教育や医療を支援するため、協調融資の規模を倍増させたうえで、迅速に実施する方針を表明しました。

鈴木財務大臣や日銀の黒田総裁が出席してドイツ西部のボン近郊で開かれているG7の財務相・中央銀行総裁会議は、日本時間の19日、1日目の討議が行われ、ウクライナのシュミハリ首相やマルチェンコ財務相もオンラインで参加しました。

まず、ロシアによる軍事侵攻への対応などをめぐり、鈴木財務大臣は「ロシアの侵略行為は国際社会の根幹を揺るがすものであり断じて容認できない。ウクライナに対する全面的な支援と連帯が必要だ」と述べたうえで、日本として世界銀行との協調融資を3億ドルから6億ドルに倍増し、ウクライナが教育や医療などの公共サービスを維持できるよう来月までに迅速に実施する方針を表明しました。

また会議では、ロシアに対する経済制裁について、引き続きG7が足並みをそろえ圧力を強めていくことを確認しました。

G7は日本時間の20日も新型コロナや気候変動への対応などをめぐって協議を行い、議論の成果を声明として取りまとめることにしています。