“高齢者施設で働く職員も4回目接種の対象に” 国に要望書提出

新型コロナウイルスの4回目のワクチン接種は早ければ来週にも60歳以上の人などを対象に始まりますが、高齢者施設で働く職員も希望者は接種の対象に加えるよう全国の施設で作る団体が国に要望書を提出しました。

新型コロナウイルスの4回目のワクチン接種は、60歳以上の人と18歳以上の基礎疾患のある人などを対象に早ければ来週にも全国で始まる予定です。

これに対し、19日、全国の高齢者施設で作る3つの団体が厚生労働省などに対し、施設で働く介護職員や事務職員なども接種の対象に加えるよう要望書を提出しました。

要望書では高齢者施設での感染は職員によるウイルスの持ち込みによって発生することが多いとして、入所者の安全を守り安心してケアにあたれるよう希望者への接種を強く要望するとしています。

また、第6波では職員の3回目接種が済んでいた施設では大規模なクラスターの発生が抑えられたケースが多かったとして、4回目の接種を求める声が寄せられているということです。
要望書を提出した全国老人保健施設協会の東憲太郎 会長は「介護の現場では少しでも効果があればリスクを減らしたいという思いが強い。希望する人は接種できるよう国はスピード感を持って対応してほしい」と話していました。