台湾 “WHO総会にことしも招待されず” 遺憾と不満の意を表明

アメリカなどがWHO=世界保健機関の年次総会に台湾の参加を支持する中、台湾当局は今月下旬に開かれることしの総会にも招待されていないことを明らかにし、遺憾と不満の意を表明しました。

WHOのことしの年次総会は今月22日から始まり、新型コロナウイルスの感染拡大後初めて、対面の方式で開かれる予定です。

台湾は、2009年から2016年までオブザーバーとして年次総会に参加していましたが、2017年以降は中国などの反対で招待されなくなり、アメリカのブリンケン国務長官が18日「台湾を招待するよう強く主張する」という声明を発表するなど、各国から台湾の参加を支持する声があがっています。

こうした中、台湾外交部の欧江安報道官は19日の記者会見で、ことしの総会への招待状がまだ届いていないことを明らかにしました。

そして「WHOは中立とプロフェッショナルの原則を守れていない」と指摘し「国際社会の台湾に対する強い支持に応えようとせず、われわれが総会に出られるようにしていない」と述べ、遺憾と不満の意を表明しました。

中国外務省「1つの中国の原則に基づいて処理を」

これについて、中国外務省の趙立堅報道官は19日の記者会見で「台湾は中国の領土の不可分の一部であり、WHO=世界保健機関の活動を含む台湾の国際機関への参加については、1つの中国の原則に基づいて処理されなければならない」述べ、従来の立場を繰り返しました。

そして、アメリカのブリンケン国務長官が「台湾を招待するよう強く主張する」という声明を発表したことに「断固反対する」としたうえで「アメリカは、WHOの年次総会を口実に台湾に関わる問題を騒ぎ立てることをやめるべきだ。台湾を利用して中国を制するというたくらみは必ずや国際社会の大多数の反対にあうだろう」と述べ、アメリカをけん制しました。