4月の外国人旅行者 3月の2倍以上に 入国上限緩和で

先月、日本を訪れた外国人旅行者は、入国者数の上限が7000人から1万人に緩和されたことから前の月と比べて2倍以上に増えました。

日本政府観光局の発表によりますと、先月、日本を訪れた外国人旅行者は推計で13万9500人となり、ことし3月の6万6100人と比べて2.1倍に増えました。

また、去年の同じ月との増加率を比べても、ことし3月は5倍の増加だったのに対し、先月は12倍余りの大幅な増加となりました。

これについて日本政府観光局は、政府が新型コロナウイルスの水際対策を緩和し、先月10日から一日当たりの入国者数の上限を7000人から1万人に引き上げたことが主な要因だとしています。

一方で新型コロナの感染拡大前の3年前、2019年の同じ月と比べると、先月は95%余りの減少と依然として低い水準です。

政府は、さらなる水際対策の緩和に向けて、来月から入国者数の上限を1万人から2万人に引き上げることや、観光目的の入国を段階的に認めることを検討しています。

また、これに先立って、感染防止対策を実証するため、感染状況が比較的落ち着いているアメリカなど4つの国から少人数の訪日ツアーを試験的に行う方針です。