「紅蓮華」が2年連続1位 音楽著作権料ランキング JASRAC

音楽配信やカラオケなどで最も多く聞かれたり、歌われたりした昨年度の音楽著作権料のランキングが発表され、アニメの主題歌となったLiSAさんの「紅蓮華」が2年連続で1位となりました。

JASRACによりますと、全体の傾向として、新型コロナウイルスの影響などでコンサートやカラオケでの分配額は減少したものの、インターネットでの配信は2019年度との比較で7割ほど増加し、この5年間では3倍近い伸びとなっているということです。

国内の多くの楽曲の著作権を管理しているJASRAC=日本音楽著作権協会は、インターネット上の音楽配信やカラオケ、放送などで著作権料の分配額が多かった作品の作詞家や作曲家などに対し、毎年「JASRAC賞」を贈っています。

18日、昨年度の分配額のランキングが発表され、国内作品では人気漫画「鬼滅の刃」のテレビアニメの主題歌となったLiSAさんの「紅蓮華」が2年連続で1位となりました。

同じ作品が2年連続で1位となるのはAKB48の「ヘビーローテーション」以来9年ぶりだということです。

贈呈式には作曲を担当した草野華余子さんが出席し、「曲がヒットするかどうかは奇跡みたいなことで、私がここに立てることも奇跡だと思っています。これからも音楽が好きという気持ちだけで楽曲の制作にまい進していきたい」と喜びのことばを述べました。
また、作詞も手がけたLiSAさんは「去年に続き、長くたくさんの方に愛していただき、とても光栄です。みなもから太陽に向かって咲く花のように、懸命に生きる私たちの未来が明るく照らされてゆきますように」とコメントを寄せました。

2位には同じくLiSAさんの楽曲で「鬼滅の刃」の映画版の主題歌となった「炎」、3位にはSNSを中心に支持を広げインターネット上でのストリーミングの再生回数が6億回を突破した優里さんの「ドライフラワー」が入りました。

音楽著作権料の分配額 国内作品トップ10

JASRACがまとめた音楽著作権料の分配額の国内作品トップ10は次のとおりです。

▽1位 「紅蓮華」LiSA
▽2位 「炎」LiSA
▽3位 「ドライフラワー」優里
▽4位 「UFO」ピンク・レディー
▽5位 「Pretender」Official髭男dism
▽6位 「夜に駆ける」YOASOBI
▽7位 「裸の心」あいみょん
▽8位 「廻廻奇譚」Eve
▽9位 「怪物」YOASOBI
▽10位 「天才バカボン」アイドル・フォー

分配額 コンサートやカラオケは減 ネット配信は増

JASRACによりますと、昨年度の著作権料の分配額は合計で1159億7000万円と、前の年を3.9%下回ったものの、過去3番目に多い額となりました。

ただ、新型コロナウイルスの影響などでコンサートやカラオケでの分配額は減少していて、新型コロナの感染が広がる前の2019年度と比較すると、コンサートなどの演奏会はおよそ5割、カラオケでは3割程度減っているということです。

一方、インターネットでの配信は2019年度との比較で7割ほど増加し、この5年間では3倍近い伸びとなっています。

また、分配額のランキングでは4位にピンク・レディーの「UFO」が、10位にアイドル・フォーの「天才バカボン」がランクインしていて、JASRACはテレビのコマーシャルに使用されたことが要因だとしています。

JASRACの宇佐美和男常任理事は「コンサートやカラオケは回復傾向にあるもののコロナの影響はまだ大きいが、その一方でネット配信は好調を維持している。音楽の利用形態もこの10年間で大きく変わってきており、今回のランキングでもネットだけでなくカラオケや放送など、幅広く支持された楽曲が上位にランクインしたのではないか」と話していました。