ファイザー社製ワクチン 5~11歳も3回目接種対象と発表 米FDA

アメリカのFDA=食品医薬品局は製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種について、5歳から11歳の子どもも対象とする緊急使用の許可を出したと発表しました。

ファイザーのワクチンはアメリカでは現在12歳以上を対象に通算で3回目となる追加接種が行われていますが、FDAは17日、5歳から11歳についても追加接種の対象とする緊急使用の許可を出したと発表しました。

ファイザーが先月発表した臨床試験の結果では、2回目の接種からおよそ6か月たった5歳から11歳の子どもに3回目の接種を行ったところ、ウイルスの働きを抑える中和抗体の値がおよそ6倍に増加したほか、オミクロン株に対しても効果を示したとしています。安全性についても新たな懸念は示されなかったということです。

アメリカでは15日時点で一日に報告される感染者の1週間の平均が9万人を超え、先月の同じ時期の2.5倍程度に増えているほか、新たに入院する人も増加傾向にあります。

FDAは「オミクロン株の感染拡大ではより多くの子どもが感染したり入院したりする傾向があり、感染による長期的な健康への影響も起きている。追加の接種をすることで子どもたちを引き続き新型コロナウイルスから守ることができる」として、追加の接種を呼びかけています。