
東南アジア主要国 1-3月のGDP コロナ規制緩和でいずれもプラス
東南アジア主要国のことし1月から3月までのGDP=国内総生産の伸び率は新型コロナウイルスに関する規制の緩和などの影響でいずれもプラスになりましたが、今後は経済面で関係が深い中国の景気減速の影響が懸念されています。
東南アジアの主要国は17日までにことし1月から3月までのGDPの伸び率を発表し、タイは去年同時期と比べてプラス2.2%でした。ことし2月から外国人旅行者の入国制限を大きく緩和したことで飲食や宿泊業が急速に回復したためで、2期連続のプラス成長です。
フィリピンがプラス8.3%、インドネシアとマレーシアがいずれもプラス5.0%と、経済活動の制限緩和を背景に各国ともプラス成長となりました。
ただ今後は、経済面で関係が深い中国で厳しい外出制限などを受けて消費や生産が落ち込んでいる影響が東南アジアにも波及することが懸念されていて、外国為替市場ではタイのバーツやマレーシアのリンギットがドルに対して売られる動きが続いています。
ウクライナ情勢の影響もあって各国で加速するインフレも成長を下押しするおそれがあり、日本企業も数多く進出する東南アジアの経済の先行きは予断を許さない状況になっています。