社会

大規模漏水の「明治用水頭首工」 施設の仕組み 影響は?

大規模な漏水が起きている愛知県豊田市水源町の取水施設「明治用水頭首工」。今のところ復旧のめどは立っておらず、愛知県は浄水場にためている水がなくなり次第、給水が止まる見込みだとしています。施設の仕組みと、漏水の状況、影響についてまとめています。

「明治用水頭首工」とは

「明治用水頭首工」は、愛知県豊田市水源町にある矢作川から水を引き込む県の工業用水の取水施設です。
水位を調節する水門で、これを閉じることで川の流れをせき止めて水位を上昇させ、水門の手前にある取水口に水を流し込む役割を果たしています。

なぜ漏水が?

愛知県によりますと、17日未明に水門の下の川底に何らかの原因で穴が空き、大量の水が水門の下をくぐるように下流に流れ出ている状態になったということです。仮設のポンプを設置するなどして対応に当たってきましたが、18日午前4時45分ごろにはまったく取水ができなりました。

このため水門を閉じても水位が上がらず、取水口で水をくみ取れなくなっているということです。

工業用水・農業用水の影響は

愛知県によりますと、今のところ復旧のめどは立っておらず、下流にある浄水場にためている水が無くなると、事業所への給水が止まる見込みだとしています。愛知県は取水口を管理する東海農政局に対して、十分な取水量を確保できるだけの仮設ポンプの設置を求めるとともに、水道を利用している事業所に影響が出ないか把握を急ぐことにしています。
今回トラブルが発生した「工業用水」は愛知県が事業として運営しているものです。愛知県水道事業課によりますと、県内131の事業所が利用していて、このうち、およそ8割が自動車関連などの大企業、残り2割程度が中小企業だということです。

この工業用水を利用するには愛知県の「承認」が必要で、1日当たり300トン以上の水を使うことが承認の目安となっています。

このため工業用水を契約しているのは大企業が大半で、水の使用量が比較的少ない中小企業は自治体が供給する「生活用水」や「工場用水」などを使うケースが多いということです。

またこの場所では西三河地域の7つの市の合わせておよそ4500ヘクタールの農地向けの農業用水も取水していて、愛知県によりますと、今回の漏水ですでに供給が完全に止まっているということです。この地域は稲作が盛んで、田植え前の水が必要な時期に供給が止まったということで、県などで対策を進めています。

運転を停止する火力発電所も

愛知県武豊町にある大阪ガスの「名古屋発電所」と「名古屋第二発電所」では給水ができないため、18日午後に運転を停止する予定だということです。いずれの発電所も石炭とバイオマスを燃料とする火力発電所で、中部電力の管内に電力を供給しています。経済産業省は2つの発電所は出力が大きくないことに加えて、電力の需要が多い時期ではないため、電力需給に影響はないとしています。

また、火力発電事業者JERAが運転する愛知県碧南市にある「碧南火力発電所」でも給水が止まっているということです。ただ、発電所で貯めているタンクの水を使うことで5日間程度は運転を続けられるため、今のところ発電に影響はないとしています。

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