上海 隔離除く感染者3日間ゼロ 目標達成アピールも批判相次ぐ

新型コロナウイルスの感染拡大で厳しい外出制限が続く中国の上海では、施設などに隔離された人を除いて新たな感染者が3日連続でゼロになったとして、当局は目標を達成したとアピールしていますが、依然として外出できない地区も多く批判が相次いでいます。

中国の上海では16日、一日で新型コロナウイルスの感染者が新たにおよそ800人確認されました。

先月は一日の感染者数が連日2万人を超えていましたが、このところ減少傾向が続き2日連続で1000人を下回っています。

こうした中、上海市当局は17日の記者会見で施設などに隔離された人を除いて新たな感染者が16日まで3日連続でゼロになったと明らかにし、今月中旬のうちに実現するとしていた目標を予定どおり達成したとアピールしました。

当局は目標を達成したあとは徐々に外出制限を緩和するとしていて、来月中に住民の生活や企業の生産活動を正常化させる方針を示しています。

しかし2週間以内に感染が確認されなかった地区でも、依然として住宅の敷地外に外出できないところが多く、ネット上では感染の抑え込みをアピールする当局への批判が相次いでいます。