知床 観光船事業者の緊急安全点検 3事業者 12件の不備見つかる

知床半島の沖合で観光船が沈没した事故を受けて、北海道運輸局は事故が起きた船と同じ地区で観光船を運航している事業者を対象に17日、緊急の安全点検を行いました。
その結果、3つの事業者で合わせて12件の不備が見つかったとして、今後、改めて法令に基づく監査を実施する方針を明らかにしました。

知床の観光船の事故を受けて、国土交通省は、先月から全国の観光船の運航事業者に緊急の安全点検を行っていて、17日は北海道運輸局が事故を起こした船と同じ斜里町ウトロ地区で観光船を運航している4つの事業者を対象に点検を実施しました。

点検では、安全確保のために守るべき事項を記した「安全管理規程」に基づいた管理体制の状況や、運航を判断する基準が守られているかなど、事業者に聞き取りをしたほか、船に立ち入って確認したということです。

その結果、小型の観光船を運航する3つの事業者で、合わせて8項目、12件の不備が見つかったということです。

具体的には、定点連絡の記録簿を作成していなかったり、運航を中止する基準を乗客に対して公表していなかったりしたということです。

北海道運輸局の法月一博首席運航労務監理官は今後、改めて法令に基づく監査を実施し、それまでは運航の自粛を求めたことを明らかにしたうえで「詳細な確認を行って法令および安全管理規程の順守を確実なものにしていく」と話しました。

知床小型観光船協議会「しっかり受け止めて対応」

北海道運輸局による緊急の安全点検で不備が見つかった、3つの事業者で作る「知床小型観光船協議会」は「今回の点検で指摘された事項をそれぞれの会社でしっかり受け止めて対応し、安全のためにできることを考えたうえで運航再開につなげていきたい」とコメントしています。