IAEAトップあす来日 福島第一原発視察 処理水放出計画めぐって

IAEA=国際原子力機関のトップ、グロッシ事務局長は18日から日本を訪れるのを前に記者会見を行い、福島第一原子力発電所を視察するなどして、原発にたまり続ける処理水を海に流す東京電力の計画の評価に生かしていく考えを示しました。

IAEAのグロッシ事務局長は、18日から20日まで日本を訪れる予定で、出発前にオーストリアのウィーンにある本部で記者会見しました。

はじめにグロッシ事務局長は「日本は非常に緊密な関係を築いている数少ない国の一つだ」と述べ、原子力の安全に向け日本と関係を強化することに期待を示しました。

また19日に福島第一原発を視察すると明らかにしました。

IAEAは、原発にたまり続けるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水を海に流す東京電力の計画について評価を行っていて、政府が方針を示している来年春ごろからの放出開始までに、結論を含む報告書を出すとしています。

グロッシ事務局長は原発の視察について「現場に足を運び評価することは私自身の結論を出す上で役立つ」と述べ、評価に生かしていく考えを示しました。

また処理水の海洋放出に地元を中心に風評被害を懸念する根強い声があることを念頭に、地元の関係者の話を聞きたいとの意向も明らかにしました。

このほかグロッシ事務局長は、ロシアの軍事侵攻が続くウクライナの原発の安全をめぐり「多くの懸念が残っている。安全確保の資金や人員、機材が必要だ」として日本に支援を求める考えを示しました。