
ウクライナの子ども“学び続けられるよう”オンライン教材作成
軍事侵攻で学習の機会が失われたウクライナの子どもたちが学び続けられるよう、京都の大学の研究者などが新たな支援を始めました。ウクライナ語に翻訳したオンライン教材を作り、無料で提供するという取り組みです。

オンライン教材を作ったのは、京都教育大学などの研究者でつくる団体です。

団体では、分数や図形といった算数や数学の要点を解説した3分ほどの動画を、ウクライナ語に翻訳し、4月からインターネットで無料で公開しています。
小学生向けを中心に、これまでに76本の動画を作り、動画投稿サイトで視聴できます。
小学生向けを中心に、これまでに76本の動画を作り、動画投稿サイトで視聴できます。

翻訳は、連携するベンチャー企業の紹介で、ウクライナから避難した人たちなどにネットを通じて依頼しているということです。
翻訳にも関わっているイリーナ・デルガチョワさんは、自身もウクライナから避難してきました。
翻訳にも関わっているイリーナ・デルガチョワさんは、自身もウクライナから避難してきました。

デルガチョワさんは「戦争がどうなるかわからないので、勉強できなかったら、本当に大変なことになってしまう。この教材で、楽しく笑顔で勉強してほしいです」と話しました。

京都教育大学の黒田恭史教授は「国の未来をつくるのは若い世代の子どもたちで、子どもたちがどんな境遇になっても学習を止めることがないような支援システム、学力を育てるサポートが必要だと思います」と話しています。