宮城・福島 震度6強地震から2か月 梅雨前も住宅など復旧進まず

福島県と宮城県で最大震度6強の揺れを観測した地震から16日で2か月です。
2つの県では被害が確認された住宅が3万5000棟を超えましたが、屋根の修復などが終わっていない建物も多く、梅雨を前に住民の不安が高まっています。

ことし3月16日の深夜、福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の地震があり、福島県と宮城県で最大震度6強の揺れを観測しました。

福島県と宮城県のまとめによりますと、2つの県で合わせて3人が死亡し、209人がけがをしました。

これまでに確認された住宅の被害は2つの県で合わせて
▽全壊が170棟、
▽半壊が2750棟、
▽一部破損が3万2716棟で、合わせて3万5636棟に上っています。

いずれの県でも、人手不足などから屋根の修復などが終わっていない住宅も多く、梅雨を前に住民の不安が高まっています。

宮城 住宅被害1万4000棟超

宮城県の今月13日正午時点のまとめによりますと、県内では2人が死亡し、けが人は108人に上っています。

住宅被害は
▽全壊が白石市、角田市、岩沼市、登米市、大崎市、蔵王町、柴田町、亘理町、山元町、大和町、涌谷町の合わせて48棟、
▽半壊が白石市や山元町、角田市など21の市や町で合わせて449棟、
▽一部破損が29の市町村で合わせて1万4149棟となっています。

まもなく梅雨の時期を迎える中、屋根の修理などが終わっていない人も多く、生活への影響が続いています。

一方、公共施設でも被害が相次ぎ、このうち利府町の宮城スタジアムや柴田町の仙南総合プールなど県が管理する6か所のスポーツ施設は復旧工事が終わらず休館が続いています。

福島 住宅被害2万棟超

福島県内でも最大震度6強の揺れを観測し、被害が確認された住宅は2万棟を超えていますが、屋根瓦の修復など復旧作業が進まない住宅も多く、梅雨を前に住民の不安が高まっています。

福島県の今月11日現在のまとめでは、県内で1人が死亡し、9人が重傷、92人が軽いけがをしました。

住宅の被害は、浜通りと中通りを中心に県内の自治体の7割に当たる42の市町村に広がり、全壊が122棟、半壊が2301棟、一部破損が1万8567棟で合わせて2万990棟に上っています。

震度6強の揺れを観測した相馬市では特に被害が大きく、今月13日時点で1世帯2人が避難所に身を寄せています。

り災証明書の交付は、申請に対して県全体で7割余りまで進んでいますが、人手不足などから屋根瓦の修復などの復旧作業が進まない住宅も多く、梅雨を前に住民の不安が高まっています。

また、ため池や水路、林道や漁業施設など農林水産業への被害も深刻で、被害額は少なくとも22億6400万円余りに上っているほか、県と市町村が管理する道路や橋、河川や港湾などの公共土木施設の被害は376か所で確認され、被害額は少なくともおよそ220億円に上っています。

福島 相馬の住民「これから梅雨 とても不安」

ことし3月の地震で、震度6強の揺れを観測した福島県相馬市の菅原トモさんの住宅は、屋根瓦などの修理がまだ終わっていません。

雨漏りが続いていることから、漏電しないよう天井からつり下げた照明を取り外し、夜は電気スタンドで生活しているということです。

修理を依頼している業者からは人手や資材が不足していると言われているということで、菅原さんは「これから梅雨を迎えるのでとても不安です。自然災害だからしかたがないですが、なかなか先が見えずつらいです。屋根の修理だけでも数百万円かかるので、費用も心配です」と話していました。