マリウポリ市長顧問 「占領者は焼い弾か白リン弾を使用」

ウクライナ東部マリウポリの市長の顧問を務めるアンドリュシェンコ氏は、15日、SNSのテレグラムに投稿し「占領者たちはマリウポリの防衛隊に対して、きのう初めて焼い弾もしくは白リン弾を使用した。燃焼温度はおよそ2000度から2500度となり、消し止めるのはほぼ不可能だ。地獄が地上に降りてきた」と指摘しました。

コメントとともに投稿された映像では、上空からマリウポリの製鉄所とみられる建物に向かって無数の物体が雨のように降り注ぎ、地上に近づくと爆発音とともに光を放つ様子が確認できます。

この映像についてウクライナのメディアは、アゾフスターリ製鉄所への攻撃だとしていて、製鉄所の中には多くの負傷兵が残ったままだと伝えています。

「白リン弾」は国際法で使用が禁止されている兵器には指定されていませんが、高温の白リンによって人体に大やけどを負わせることから、非人道的だとして国際的に批判されています。

白リン弾を巡っては、ことし3月にもゼレンスキー大統領が、東部のルハンシク州で使用され複数の犠牲者が出たと主張していました。