大谷翔平 大リーグ通算100号ホームラン達成【一問一答】

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が14日、アスレティックスとのダブルヘッダーの第2試合に指名打者で先発出場し、大リーグ通算100号となるホームランを打ちました。これまで、日本選手で大リーグ通算100号を達成したのは、松井秀喜さんとイチローさんの2人で大谷選手が3人目となり、日本選手では最速です。

今季7号ツーランで通算100号

大谷選手は、14日、相手の本拠地オークランドで行われたアスレティックスとのダブルヘッダーの第1試合に指名打者でフル出場し、2安打1打点と活躍したあと第2試合にも3番 指名打者で先発出場しました。

大谷選手は、6対1でリードしていた5回、ノーアウト二塁の第3打席で甘く入った初球をとらえてセンターへ今シーズン7号となるツーランホームランを打ち、大リーグ通算100号に到達しました。

これまで、日本選手で大リーグ通算100号を達成したのは、ヤンキースなどで活躍し、175本を打った松井さんと、マリナーズなどで活躍した117本のイチローさんに続いて大谷選手が3人目で、日本選手では最速となりました。

大谷選手の1回の第1打席はショートゴロのダブルプレー、3回の第2打席はサードゴロ、6回の第4打席はセカンドゴロ、9回の第5打席はレフトフライで、この試合は5打数1安打2打点でした。

エンジェルスは、ダブルヘッダーの第2試合、9対1で快勝しました。

大谷「大きい数字 励みに」

大谷選手は節目の大リーグ通算100号について「大きい数字だと思うので励みにしたい。甘い球が来たら打ちたいと思っていたので、真ん中付近に来たボールをしっかり逃さずに打ててよかった」と話しました。

またベーブ・ルース以来となる「ホームラン100本、250奪三振」を達成したことには「手術などあったが、多くの試合に出ることができて、ここまで来られてよかった。もっと健康で今シーズン、フルで出られるように体調管理をしながらもっともっといい数字を求めながら頑張りたい」と話し、さらなる成長を誓いました。

日本選手では松井秀喜さんを抜いて最速での100号到達になったことを聞かれると「松井さんは僕よりタイプ的に打率も高いですし、総合的に(レベルの)高いバッターだと思うのでずっと目標にしてきた。そういう、打率も残る、フォアボールも選べるという選手像の中で、なおかつホームランや長打をしっかり打てるというのが理想」と話していました。
大谷選手の今シーズン7号、大リーグ通算100号のホームランは、打球速度が177キロ、飛距離が127.4メートルの当たりでした。ボールは左中間のフェンスとスタンドの間に入ったため、ボールを捕ったファンはおらず、球場のスタッフがボールを回収して大谷選手の元に届けたということです。

日本選手最速で通算100号

大谷選手はバッターとして444試合目、指名打者を使わずにピッチャーとしてだけ出場した試合を合わせても459試合目の出場で大リーグ通算100号に到達し、松井秀喜さんを抜いて日本選手では最速となりました。

これまで、日本選手で大リーグ通算100号を達成したのは、175本を打った松井さんと117本のイチローさんの2人で、大谷選手が3人目です。
松井さんはヤンキース時代の2007年8月に出場636試合目で通算100号を打っていて、大谷選手はバッターとして出場した試合で見ますと、松井さんより200試合近く早いペースで通算100号に到達しました。

また、イチローさんはマリナーズからヤンキースに移籍した2012年7月に打った移籍1本目のホームランが通算100号で、出場1851試合目での到達でした。

大リーグでもっとも早く100号に到達したのは、2000年代にフィリーズでホームラン王を2回獲得したライアン・ハワードさんで、出場325試合で通算100号を打ちました。

ルースに続く「ホームラン100本、250奪三振」

大谷選手は大リーグの長い歴史で100本のホームランを打ち250の三振を奪った2人目の選手となりました。

大リーグでこれまでに「ホームラン100本、250奪三振」を達成したのは、「野球の神様」と言われるベーブ・ルースだけでした。

ルースは大リーグ歴代3位の通算ホームラン714本を打ち、奪三振は488を記録しています。大谷選手はホームランはここまで100本、奪三振は268となっています。

また大谷選手は、プロ野球の日本ハム時代に48本のホームランを打っていて、日米通算150号まであと2本に迫りました。
日米通算100号は去年4月21日に達成しています。

試合後の【一問一答】

大谷選手が大リーグ通算100号ホームランを打ったアスレティックス戦後、メディアの取材に答えた一問一答です。

Q通算100号となった
「大きい数字だと思うので励みにしたいと思ってます。シーズンはじめなので、もっともっと打てるように頑張りたいと思います」

Qルース以来の「ホームラン100本、250奪三振」となった
「手術とかありましたけど、ここまで数多く(試合に)出られて、ここまで来られてよかったですし、もっともっと健康で今シーズンフルで出られるように、体調管理しながら、もっともっといい数字を求めながら頑張りたいと思います」

Q監督が言っていたMCハマーのサインボールは
「偽物らしいので(笑)。大事にはしたいと思います、いい記念に(笑)」
(※注:ヒップホップアーティストのMCハマーさんはこの試合が行われたオークランド出身で、若い頃アスレティックスのバットボーイをしていたそうで、100号の記念に、チームメートが冗談でハマーさんのサインを書いたボールを大谷選手にプレゼントしたということです)

Q記念のボールは
「ケースには入れてもらったので、どこ行くかわからないですけど。なくさないようにしたいと思います」

Q本調子のスイングになってきた
「コーチとも話しながら、いろいろ修正できるところをきょうも話しましたし。徐々によくはなってるとは思うので、ただ(打ちにいく)ゾーンが広がっているかなという感覚はあるので、もう少し自分がいいスイングできる球まで我慢できればなと思います」
Qまっすぐを狙っていたのか
「特にまっすぐ1本に張っているということはなかったですけど。甘い球が来たら打ちたいと思っていたので、真ん中付近に来て、しっかり逃さず打てて良かったと思います」

Qオークランドでは、大リーグ初出場、初安打、初登板など何かと縁があるが
「毎年いいピッチャー陣ですし、そんなに打っている印象はないので、そんなにいい印象というかポジティブな印象は少ないかなと思います」

Qこだわる数字について
「長打自体も期待はされていると思うので、そういう意味ではまあ大きいかなと思いますし。基本的には二塁打もそうですし、総合的にそういうポジション(上位打線)を打っているのもありますけど、(数字を)上げていきたいなとは思っているので。大ざっぱになりすぎないような打席を続けられたらと思います」
Q100号のプレッシャーはあったか
「プレッシャーはないですかね。いいシーズンにしたいなとは思っているので、その中で大きい数字の1つかなと思いますけど。シーズンの単位で考えるので、特にその100がどうとか、いつ打ちたいなとかいうのはないと思います」

Q松井秀喜さんを抜いて最速になったが、改めて松井さんのイメージは
「少しタイプ的に僕より(打)率も高いですし、総合的にそれこそ(レベルの)高いバッターかなと思うので目標にずっとしてきましたし。そういう選手像のなかでなおかつホームランを打ってというのが自分の中でも理想なので。率も残るし、フォアボールもしっかり選べるし、なおかつ長打もしっかり打てるのが一番いい選手かなと思います」

Qこのところ三振が減った
「三振が減ったからいいというのはわからないですけど、きわどいところをしっかり見送れる、たとえストライクを取られても、しっかり我慢できるというのが逆によかったりするので。さっきも言いましたけど、今はちょっと(打つゾーンが)広がりすぎているのかなと。内野ゴロもそうですし、ちょっと難しいボールを打っているかなという気はするので。まあ三振がないことがいいと思うんですけど、そういうところをしっかり直せればもうちょっといい打球を増やせるかなと思います」

Q100号の喜びは
「それはうれしいですね。もっともっといい数字を残せるように頑張りたいなと思います」

大谷 大リーグ通算100号の軌跡

大谷選手の大リーグでのホームランの軌跡です。

【2018年 本塁打22本 1号は本拠地デビュー戦】
大リーグ1号は2018年4月3日でした。エンジェルスタジアムでの初めての試合の1回、最初の打席でスリーランホームランという劇的な本拠地デビューでした。
翌日には前のシーズンにサイ・ヤング賞に輝いた好投手、クルーバー投手から早くも2号を打ちました。
8月3日の10号が本拠地以外での初めてのホームランで、次の打席で大リーグで初めての2打席連続ホームランもマーク。
大リーグ1年目は22本のホームランを打ちました。

【2019年 本塁打18本 日本選手初のサイクルヒットも】
大リーグ2年目の2019年は右ひじを手術した影響でバッターに専念しました。
6月8日に母校・花巻東高校の先輩、菊池雄星投手と初めて対戦した試合でソロホームラン(通算28号)を打ち、3日後には前田健太投手からもホームラン(通算29号)を打ちました。
さらにその2日後のレイズ戦では最初の打席でホームラン(通算30号)を打ったあと、ツーベース、スリーベース、そしてシングルヒットを打って、大リーグの日本選手で初めてサイクルヒットを達成しました。
25歳の誕生日を迎えた7月5日には大リーグ屈指の好投手、バーランダー投手からバースデーアーチ(通算35号)を放ち、この年はホームラン18本でした。
【2020年 本塁打7本 2021年は本塁打46本】
新型コロナの影響で60試合の短縮シーズンとなった2020年は7本で、2021年4月9日、バッターとして262試合目の出場で大リーグ通算50号を達成しました。これも日本選手では最速でした。
6月8日のロイヤルズ戦では143メートルの特大ホームラン(通算64号)で本拠地のファンを沸かせ、25日には大リーグで初めての先頭打者ホームラン(通算71号)を打ちました。
7月7日のホームラン(通算79号)で松井秀喜さんが作った大リーグの日本選手シーズン最多ホームラン記録31本を前半戦で塗り替え、この年は46本を打って最後までホームラン王を争いました。
【2022年 初の満塁ホームラン】
そしてことし2022年、5月9日のレイズ戦で自身初の満塁ホームランを打って通算99号に。
そして14日、大リーグ通算100号に到達しました。