首相 沖縄 米軍キャンプ瑞慶覧の一部 返還前に利用 米と合意へ

岸田総理大臣は、沖縄のアメリカ軍キャンプ瑞慶覧の一部地区について、返還前に緑地公園として利用できるよう近くアメリカ政府と合意する見通しを明らかにしました。
岸田総理大臣は、午後に本土復帰50年の記念式典に出席し、式辞を述べることにしています。

14日から沖縄を訪れている岸田総理大臣は15日午前、宜野湾市の市役所の屋上からアメリカ軍普天間基地を視察し、松川正則市長から一日も早い基地の返還とともに、騒音などの負担軽減に取り組むよう要望を受けました。

そして、沖縄市と北中城村にまたがる地域にあり、再来年度以降に返還が予定されているアメリカ軍キャンプ瑞慶覧の「ロウワー・プラザ住宅地区」を視察しました。

この中で、岸田総理大臣は「緑地公園として利用していただくこと、近々日米で合意されることが予定されている」と述べ、返還前に緑地公園として利用できるよう近くアメリカ政府と合意する見通しを明らかにしました。

岸田総理大臣は、午後に宜野湾市で開かれる本土復帰50年の記念式典に出席し、式辞を述べることにしています。

瑞慶覧の「ロウワー・プラザ住宅地区」とは

沖縄市と北中城村にまたがるアメリカ軍キャンプ瑞慶覧のロウワー・プラザ住宅地区は、大型商業施設や病院などがあるライカム地区に隣接する広さおよそ23ヘクタールの土地です。

平成25年に日米間で返還計画がまとまり、令和6年度以降に返還が予定されています。

ロウワー・プラザ住宅地区の返還は、地区内にあるアメリカ軍の住宅をキャンプ瑞慶覧のほかの場所に移設することが条件とされています。

ただ防衛省関係者によりますと、新しい住宅の建設工事に遅れが生じ、予定どおりの返還が難しいという見方が出ていることから、日米両政府は返還までの間、双方による共同使用とする方向で調整が進められているということです。

一方、ロウワー・プラザ住宅地区の地権者らは去年7月、跡地利用について検討する地権者会をつくり、地元自治体などと協議を進めていました。

地権者の1人はNHKの取材に対し「国から何の話もなかったので驚いている。今後の跡地利用を考えた時に、公園整備となると跡地利用の検討が難しくなるため不安だ」と話していました。