台湾 新型コロナ ワクチン4回目接種へ 高齢者など対象

台湾では新型コロナウイルスの感染拡大が続いていて、当局は16日から65歳以上の人などを対象に4回目のワクチン接種を始めると発表しました。

台湾では先月から変異ウイルスのオミクロン株の感染が急拡大し、毎日発表される新規感染者数は今月10日に初めて5万人を超え、12日からは3日連続で6万人を超えています。

当局のまとめによりますと、感染が確認された人の99%以上は軽症または無症状ですが、重症化したケースでは高齢者や3回のワクチン接種を終えていない人の割合が高くなっています。

こうしたことから、当局は16日から重症化のリスクが高いとされる人を対象に4回目の接種を始めると発表しました。

対象となるのは65歳以上の高齢者、介護施設の入居者、免疫力が低下している18歳以上の人などのうち、3回目の接種から5か月が経過した人です。

一方、感染者の急増をうけて、当局は医療現場のひっ迫を防ぐため、70歳未満の成人で軽症の場合は自宅療養を原則とするなどの措置を今月4日から取っています。

また、8日からは隔離が必要な濃厚接触者の範囲を同居している人に縮小するなど、経済活動などへの影響をできるだけ抑えようとしています。