体操 NHK杯 女子 宮田笙子が初優勝 世界選手権代表に3人決定

世界選手権の代表選考をかねた体操のNHK杯が14日から始まり、女子では17歳の宮田笙子選手が初優勝を果たしました。
競技の結果、宮田選手と2位の笠原有彩選手、それに3位の山田千遥選手が世界選手権の代表に決まりました。

体操のNHK杯は、東京 渋谷区の東京体育館で世界選手権の代表選考をかねて14日から始まり、大会は先月の全日本選手権の得点を持ち越して行われました。

全日本選手権で2位だった17歳の宮田選手は、1種目めの跳馬で強みの脚力を生かした高さのある演技で14.266をマークしこの種目で2位となり、2種目めの段違い平行棒では全日本選手権で落下した技をしっかりと決めて13.666の高得点を出し、この時点でトップの笠原選手まで0.3差まで迫りました。

次の平均台では、落ち着いた演技でまとめ逆転してトップに立ち、最後の4種目めのゆかも持ち味の表現力を生かしたダイナミックな演技を見せるなどすべての種目で13点以上をマークしました。

宮田選手は全日本選手権との合計の得点が160.029で初優勝を果たしました。

一方、全日本選手権を高校生として9年ぶりに制した17歳の笠原選手は3種目めの平均台でバランスを崩し、12.866と得点を伸ばせず、全日本選手権との合計で159.528となり2位でした。

3位には全日本選手権との合計が158.895の山田選手が入りました。

この結果、優勝した宮田選手と2位の笠原選手、それに3位の山田選手がことし10月からイギリスで行われる世界選手権の代表に決まりました。

世界選手権の日本代表は5人で、残りの2人は来月の全日本種目別選手権の成績を踏まえて選ばれます。

宮田笙子「優勝する自信はあった」

大会初優勝を果たした宮田笙子選手は「ミスなく自分の演技ができれば優勝する自信はあった。とても緊張はしたが本番の前のアップで波に乗ることができて、このままいけば大丈夫だと自信を持って臨むことができた」と時折、笑みを浮かべて試合を振り返りました。

そして「先月の全日本選手権ではミスが出てしまったが、このNHK杯では思いっきり演技ができたし、挽回できてうれしい。ゆかでは難度を下げて絶対にできる構成にしていたので、落ち着いてできたし、自分の演技をたくさんの人に見せようという思いで演技をした」と話していました。

初めての世界選手権に向けては「得意な種目にも苦手な種目にも修正点はたくさんあるので、そこを直しながらも世界と戦うために技の難度を上げていきたい。プレッシャーになることもあるかもしれないが、自分らしさを忘れずに演技をしていきたい」と気を引き締めていました。

笠原有彩「緊張を自分なりに楽しめた」

2位の笠原有彩選手は、先月の全日本選手権で優勝したことを踏まえ「全日本選手権までは決勝に残ることが目標だったが、今大会はプライドを持って、日本代表に選ばれるのにふさわしい演技をしようと思っていた。緊張はしたが、その緊張を自分なりに楽しめたし、全日本選手権から今大会までしっかり演技をつないでミスなくできたと思う」と落ち着いた表情で振り返りました。

また最初の種目の跳馬で右足首を痛めたことを明かしたうえで「最後のゆかでは足が痛すぎてもうできないかもしれないと思ったが、まわりの選手たちが励ましてくれて演技ができた。世界選手権の代表に入った選手たちは一緒に戦ってきた仲間なので、これからも刺激し合いながら演技を高めていきたい。これからもっと技を増やして世界で戦っていけるようにしたい」と話していました。

山田千遥「ミスなくやりきったと思う」

3位の山田千遥選手は「少し手首を痛めていて不安要素はあったが、強い気持ちを持ってこの試合に臨むしかないと思っていた。課題の平均台も落ち着いてできたし、今までやってきたことを信じてやれば大丈夫だと自分に言い聞かせて頑張った。ミスなくやりきったと思う」と振り返りました。

17歳の2人とともに世界選手権の代表に選ばれたことについては「自分より若い2人と一緒に選ばれてうれしい。2人ともチャレンジ精神でいっぱいなので、刺激をもらいながら頑張っていきたい。村上茉愛さんなどと比べると実力は足りないと自覚しているので、質を上げる練習にしっかりと取り組んでいきたい」と話していました。

田中女子強化本部長「明るいチーム作りをしたい」

日本体操協会の田中光 女子強化本部長は大会を振り返り「1班の選手は、大きなミスなく引き締まった試合をしてくれた。その中でも優勝した宮田選手は持ち味のパワーがあって爆発的な力をしっかり発揮し、54点を超えた演技をしてくれてよかった」と話していました。

そのうえで世界選手権の代表に10代の選手3人が決まったことについては「きょうの試合でも非常に雰囲気がよくフレッシュなメンバーとなった。今までと違った日本らしさをどう作っていくか、これからいろいろと練って明るいチーム作りをしたい」と話していました。

残りの2人の代表については「今回選ばれた3人を軸にその弱い部分を埋めてくれる選手を選ぶ。具体的には平均台や段違い平行棒の実力者を選ぶことになるのではないか」と話していました。