中国 上海 今月中旬のうちに隔離された人除く感染者ゼロに

新型コロナウイルスの感染拡大で厳しい外出制限が続く中国の上海では、当局が、今月中旬のうちに、施設などに隔離された人たちを除いて感染者をゼロにし、徐々に制限を緩和していく方針を示しました。ただ、徹底した感染対策は続けるとしていて、制限の全面的な解除の見通しは依然として立っていません。

中国の上海では、12日の一日で新型コロナウイルスの感染者が新たに1900人余り確認され、各地区で厳しい外出制限が続いています。

こうした中、上海市の呉清 副市長は13日の記者会見で、今月中旬のうちに、施設などに隔離された人たちを除いて感染者をゼロにすることを目指すと強調しました。濃厚接触者などが隔離されている施設や、直近の7日以内に感染者が出た住宅地などを除いて3日間連続で新たな感染者を出さないという目標を掲げています。

上海市当局は、このところ新たな感染者はほとんどが隔離されている濃厚接触者などから確認されていて、市中感染の拡大は抑え込めつつあるとしていて、目標を達成したあとは徐々に外出制限を緩和し、店舗の営業などの経済活動を再開させていくとしています。

ただ、徹底して感染を抑え込む政策は続けるとしていて、制限の全面的な解除の見通しは依然として立っていません。