北京で感染対策強化 13日から3日間 自宅で過ごすよう呼びかけ

新型コロナウイルスの感染拡大への警戒が強まる中、中国の首都 北京の当局は、人の移動を極力減らすため、市民に対し、13日から3日間、自宅で過ごすよう呼びかけるなど、対策を一段と強化しています。

北京市当局によりますと、市内では12日、無症状の人を含め50人の感染者が新たに確認され、先月22日以降の感染者は900人余りに上っています。

当局は人の移動を極力減らすため、市民に対し13日から3日間、自宅で過ごすよう呼びかけるなど、対策を一段と強化しています。

北京では、商業施設やオフィスビルなどに入る際に、48時間以内のPCR検査の陰性証明が求められるほか、飲食店の店内での飲食が禁止されていて、市の中心部は人の姿がほとんどなく閑散としていました。

一方、北京の警察当局は、SNS上で「当局が厳しい外出制限を発表する」とか「市内で無症状の感染者が1000人以上出た」などと、うその情報を発信したとして、男女2人を拘束したと発表しました。

12日は、市民が食料をまとめ買いする動きも見られたということで、北京市当局は「厳しい外出制限が行われるというのはデマで、急いで食料を買い込む必要はない」と呼びかけるなど、新型コロナウイルスの感染拡大への警戒が強まる中、動揺が広がることに神経をとがらせています。