政府 モルドバ首都の名称「キシナウ」に ロシア語表記を見直し

ウクライナの隣国で、旧ソ連諸国のモルドバの首都「キシニョフ」の名称表記について、政府は、モルドバ側からロシア語に基づくものだとして見直しの要請があったことを踏まえ、現地で使われているルーマニア語に沿った「キシナウ」に改めると発表しました。

モルドバの首都「キシニョフ」の名称表記は、ロシア語に基づいていて、日本政府は、これまで各省庁の作成する資料などで用いてきました。

これについて、外務省は13日、モルドバ政府から見直しの要請があったことを踏まえ、現地で使われているルーマニア語に沿った「キシナウ」に改めると発表しました。

また、ロシア語に基づいた表記になっているモルドバ国内のほかの都市も同様にルーマニア語に沿ったものに改めました。

外務省は、今回の変更について「わが国の連帯を示す意義があり、引き続きモルドバの主権と領土の一体性を支持するとともに、モルドバの欧州統合のための努力を支援していく」としています。

ウクライナの隣国で、旧ソ連諸国のモルドバは、ウクライナからの避難民を受け入れている一方、東部の一部地域は、一方的に分離独立を宣言しロシア軍が駐留するなど、ロシアの強い影響下にあります。