後藤厚生労働相 オミクロン株の新変異ウイルス 監視継続の方針

新型コロナのオミクロン株のうち、南アフリカで置き換わりが進んでいる2種類の変異ウイルスへの感染が国内の検疫で、初めて確認されたことを受け、後藤厚生労働大臣は、諸外国の状況や知見を収集するとともに、検疫などでの監視を継続する考えを示しました。

厚生労働省は12日、新型コロナのオミクロン株のうち、南アフリカで置き換わりが進んでいる、「BA.4」と「BA.5」と呼ばれる変異ウイルスへの感染が、成田空港の検疫で初めて確認されたことを明らかにしました。

これについて後藤厚生労働大臣は、閣議のあと記者団に対し「いずれも感染性や重症度が明らかでなく、引き続き国民の皆様にはこれまでと同様、マスクの着用や手洗い、3密の回避、換気などの基本的な感染対策を徹底してほしい」と呼びかけました。

そのうえで「厚生労働省としては、諸外国の状況や知見などを収集し、検疫や国内でのゲノム解析などによる監視を継続していくとともに、必要な情報の提供に努めていきたい」と述べました。