パレスチナ人記者が銃撃で死亡 米やEUが徹底捜査要求

イスラエル軍によるパレスチナ人への襲撃作戦を取材していたパレスチナ人の記者が銃撃されて死亡したことを受けて、アメリカ政府やEU=ヨーロッパ連合が徹底した捜査を求めるなど、国際的に波紋が広がっています。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラで長年、イスラエルの占領問題などを取材してきたパレスチナ人記者シリーン・アブアークレさんは11日、ヨルダン川西岸地区の北部にあるジェニンで、イスラエル軍による、武装したパレスチナ人への襲撃作戦を取材していたところ、頭部に銃撃を受けて死亡しました。

事件の現場には12日、花束などが供えられ、訪れた地元の人たちなどがアブアークレさんに祈りをささげるなどしていました。

アルジャジーラやパレスチナ暫定自治政府は、銃撃は、イスラエル側によるものだと主張する一方、イスラエルのガンツ国防相は11日夜、「どのようにして銃撃されたか不確かだ」と述べ、独自に捜査を進めていると明らかにしました。

一方、パレスチナ側は、ICC=国際刑事裁判所に提訴する考えも示しています。

この事件を巡っては、アブアークレさんがアメリカ国籍を持っていたということで、アメリカ政府やEUなどが責任を明確にするための徹底した捜査を求めるなど、国際的に波紋が広がっています。

国連グテーレス事務総長「独立した透明性のある調査を」

この事件について、国連のグテーレス事務総長は、11日に出した声明で「がく然としている」としたうえで「ジャーナリストに対するすべての攻撃を非難する。ジャーナリストが暴力の標的になってはならない」と強調しました。

そして「この事件について独立した透明性のある調査を行うよう関係当局に求める」としています。