日産自動車 昨年度決算 3年ぶり黒字に 最終利益は2155億円

日産自動車の昨年度1年間の決算は、車の需要が高いアメリカなどで値引きを抑えて販売し採算が向上したことなどから、最終的な利益は2155億円となり3年ぶりに黒字に転換しました。

日産自動車が12日、発表した昨年度1年間のグループ全体の決算は売り上げが前の年度より7%余り増えて8兆4245億円、最終的な利益は2155億円となりました。

販売不振やゴーン元会長の事件を受けた経営の混乱で、大幅な赤字となる決算が続いていましたが、3年ぶりに最終損益が黒字となりました。

昨年度は半導体不足などで生産台数は減少しましたが、車の需要が高いアメリカなどで値引きを抑えて販売し1台当たりの採算が向上したことに加え、円安によって利益が押し上げられました。

一方、今年度は10兆円の売り上げを見込んでいますが、原材料価格が高騰していることから、最終的な利益の予想は1500億円と減益を見込んでいます。

内田誠社長はオンラインの会見で「就任当時から『日産の力はこんなものではない』と言ってきたが、数字としてようやくお示しできた。経営環境は厳しいが、この勢いを持続していきたい」と述べました。

このほか内田社長は、連合を組むフランスのルノーがEV=電気自動車の事業を分離し、新会社の設立を検討していることについて「新会社の設立で日産やアライアンスが強くなれるのかどうか、よく論議を重ねたい」と述べました。