“海の森”で初 ボートの全日本選手権が開幕 今後への課題も

東京オリンピック・パラリンピックのあと、活用方法が課題となっている競技施設のうち「海の森水上競技場」を使った初めての全国規模の大会となるボートの全日本選手権が開幕し、女子ダブルスカルの予選では東京オリンピック代表の大石綾美選手などが決勝に進みました。

東京大会のあと、活用方法が課題となっている競技施設のうち、ボートとカヌーの競技会場となった東京 江東区の「海の森水上競技場」では日本ボート協会が会場を活用し、東京大会のレガシーとして残していくため、初めて全国規模の大会を開催しました。

初日の12日は各種目の予選が行われ、このうち、女子ダブルスカルでは、東京大会に出場した大石選手のペアが2位に10秒以上の差をつけて決勝に進みました。

大石選手は「オリンピックが行われたコースだが、今回は観客がいるので本当にうれしいし、声援をかみしめたい。風や波の影響で環境が変わり対応するのは大変だが、決勝では3連覇をねらいたい」と話していました。

また、男子エイトでは、7連覇を目指す「NTT東日本」がスタートから飛び出すと、終盤の追い上げをかわして決勝に進みました。

一方で、今回の大会開催をめぐっては会場が最寄り駅から離れ、近くにバス停もないといったアクセスの問題や、これまで多くの大会が開かれてきた埼玉県戸田市の会場に比べて運営費用が割高で、参加するチームからもコストが上がったという指摘が出ています。

今大会では日本ボート協会が有料の臨時シャトルバスを運行したうえで、ゴール付近の観覧席などを有料で販売して、売り上げを施設の利用料などに充てることにしていますが、今後の施設の活用に向けて課題が浮かび上がっています。