岩手サファリパーク エミュー2羽から鳥インフル検出 臨時閉園

岩手県一関市にあるサファリパークで、大型の鳥「エミュー」2羽が死んでいるのが見つかり、遺伝子検査の結果、鳥インフルエンザウイルスが検出されました。県は、この施設の「エミュー」と「ダチョウ」合わせて10羽の処分を進めることにしています。

10日、一関市にある「岩手サファリパーク」で「エミュー」2羽が死んでいると連絡があり、岩手県が遺伝子検査を行った結果「H5型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。

県は12日午前9時から緊急の対策会議を開いて対応を協議するとともに、同じ場所で飼われている「エミュー」2羽、それに「ダチョウ」8羽の処分を進めることにしています。

また、施設の半径3キロ以内について、養鶏場などからニワトリや卵の移動を禁止する「移動制限区域」に、宮城県内も含む半径10キロ以内を、その地域からの出荷を禁止する「搬出制限区域」に指定しました。

半径10キロ以内には、100羽以上のニワトリを飼育する養鶏場が16か所ありますが、午前9時時点で異常は報告されていないということです。

岩手県内で今シーズン、施設で鳥インフルエンザの発生が確認されたのは、久慈市の養鶏場に次いで2例目です。

ホームページによりますと、この施設は来月3日まで臨時閉園するということです。

これまでで最も遅い時期の発生

鳥インフルエンザは、国内では渡り鳥が飛来する秋から春にかけて発生しますが、農林水産省によりますと今シーズンは去年11月以降、12の道と県の24か所の養鶏場などで確認されていて、殺処分されたニワトリなどはおよそ189万羽に上っています。

鳥インフルエンザがこれまで最も遅い時期に発生したのは2014年の4月でしたが、今シーズンは5月に入っても12日に岩手県のサファリパークで大型の鳥、エミューからウイルスが検出され、最も遅い時期での発生になりました。

この時期まで発生が続いていることについて、農林水産省は野鳥での発生が続き、その死体やふんなどを通じてカラスやワシなどに感染が広がっていると考えられるとしています。

鳥インフルエンザに詳しい北海道大学の迫田義博教授は「まだカラスなどで感染がくすぶっている。こうした鳥では持続的な感染は起きないと考えられるが、野鳥からのウイルスの検出がなくなるまで養鶏場などでは気を抜かないで対策を徹底してほしい」と話しています。