国立病院機構 収賄容疑の元課長 他社の見積書の価格を漏えいか

国立病院機構が運営する千葉県内の病院の設備工事をめぐる汚職事件で、収賄の疑いで逮捕された元課長が、贈賄側の業者に他社の見積書の価格を漏らすなどしていた疑いがあることが、捜査関係者への取材で分かりました。警視庁は、業者が確実に受注できるよう、複数の工事で便宜を図った疑いがあるとみて調べています。

国立病院機構が運営する千葉県の下志津病院の元企画課長、安彦昌人容疑者(60)は、病院内にある施設の設備工事をめぐり、電気製品販売会社「小松電器」が随意契約で受注できるよう便宜を図った見返りに、社長の松丸隆行容疑者(43)からノートパソコンなど、およそ30万円相当の物品を受け取ったり、およそ60万円相当の接待を受けたりしたとして、11日に収賄の疑いで逮捕されました。

国立病院機構では、250万円以下の工事などは随意契約できるとされていますが、工事を発注する際、元課長が、社長に他社の見積書の価格を漏らすなどしていた疑いがあることが捜査関係者への取材で分かりました。

社長はそれをもとに、他社よりも安い価格の見積書を作成していたとみられるということです。

元課長は当時、工事の発注や調達の責任者だったということで、警視庁は、業者が確実に受注できるよう、複数の工事で便宜を図った疑いがあるとみて詳しいいきさつを調べています。

2人の認否については明らかにしていません。

国立病院機構「再発防止を講じ信頼回復に努める」

元課長が逮捕されたことについて、国立病院機構は12日、ホームページ上にコメントを掲載しました。

この中では「これまで当機構においては、業者との不適切な関係に関して自主的な調査を行い、本年3月30日に行為者28名と管理監督者46名の処分を行いました。また、二度とこのようなことが起こらないよう、自主的な調査に加え、捜査当局に対して相談及び全面的な情報提供を行ってきましたが、逮捕に至ったことは誠に遺憾であり、深くお詫び申し上げます。この事態を厳粛に受け止め、再発防止を講じ、信頼回復に努めてまいります」としています。