「長良川鵜飼」始まる 3年ぶりに例年どおりのスタート 岐阜

岐阜市伝統の「長良川鵜飼」が11日夜から始まりました。新型コロナウイルスの影響で、例年どおりのスタートは3年ぶりでした。

岐阜市の「長良川鵜飼」は、11日午後8時に始まり、腰みのや、えぼしを身につけた鵜匠が、かがり火をたいた鵜舟に乗って、鵜を巧みに操ってアユをとっていきました。

「長良川鵜飼」は、新型コロナウイルスの影響で、例年どおり5月11日にスタートしたのは3年ぶりで、初日の11日は360人余りの客が24隻の観覧船に乗り込み、かがり火に照らされた幻想的な雰囲気の中、伝統の鵜飼いを楽しみました。

去年の観覧船の乗客は、期間中の中止もあって、例年の15%ほどのおよそ1万4000人とこれまでで最も少なくなり、観覧船を運航する岐阜市は、新たな魅力にしようと、ことしからテーブル席を導入し食事も楽しめるようにした高級路線の観覧船を導入しました。

一方、感染対策として、すべての観覧船で乗客の間隔をあけるため、定員を5割から7割に抑えています。

子ども2人と観覧船に乗った母親は「予定どおり開幕したことで、生活が元に戻りつつあると感じられます」と話していました。

岐阜市は10月15日までの期間中、7万5000人の乗客を目標にしています。