経済危機のスリランカ 首相が辞任 市民が大統領辞任も求める

経済が危機的な状況に陥っているインド洋の島国スリランカで、政府に対する抗議デモが続く中、マヒンダ・ラジャパクサ首相が辞任しました。
抗議する市民は大統領の辞任も求めていて、混乱が一層、深まっています。

スリランカでは、コロナ禍で外国人観光客が激減するなどして外貨が不足し、エネルギーの供給が滞っているほか、物価の急激な上昇で経済が危機的な状況に陥っていて、政府に対する抗議デモが激しくなっています。

こうした中、政府は治安を回復するためだとして令状なしの逮捕や拘束を可能にする非常事態宣言を出すなどして事態の沈静化を進めていましたが、9日、マヒンダ・ラジャパクサ首相が責任をとる形で辞任しました。

しかし、首相が辞任したあとも最大都市のコロンボなどでは、市民による抗議活動が続いていて、地元メディアは政府の支持者とデモ隊が衝突するなどし、これまでに100人以上がけがをし、死者も出ていると伝えています。

抗議する市民は、一族の支配による政治で財政赤字が続き経済危機を招いたとして、首相の弟のゴタバヤ・ラジャパクサ大統領の辞任も求めていて、混乱が一層、深まっています。