日本製鋼所 子会社が検査データ書き換える不正 内部通報で発覚

機械メーカーの日本製鋼所は、北海道室蘭市にある子会社が、火力発電のタービンに使われる部品の検査データを書き換え、取り引き先と契約した品質基準を満たしているように見せかける不正を行っていたと明らかにしました。

会社の発表によりますと、検査で不正を行っていたのは、日本製鋼所の子会社で室蘭市の「日本製鋼所M&E」です。

この子会社では鉄鋼製品を手がけていますが、火力発電のタービンに使われる「ローターシャフト」と呼ばれる部品などで、取り引き先との契約で取り決めた強度などの基準を満たしていないにもかかわらず、検査データを書き換え、基準を満たしているよう見せかけていたということです。

ことし2月にこの子会社の従業員からの内部通報で発覚し、社内で調査したところ、遅くとも1998年から不正が行われていたことがわかったということです。

これまでのところ、製品を納入した企業から事故などの報告は入っていないとしています。

また、この子会社は原子力発電所で使われる鉄鋼製品の生産では大手ですが、原発関連の製品で検査の不正は確認されていないとしています。

日本製鋼所は、納期を間に合わせようとして不正が行われたとみていますが、今後、弁護士でつくる調査委員会でも原因を究明することにしていて「信頼を大きく損なう重大な行為で、深くおわび申し上げます」とコメントしています。