中国 先月輸出額 コロナ感染拡大でおととし6月以来の低水準に

中国の先月の輸出額は新型コロナウイルスの感染拡大で工場の操業停止や物流の混乱が広がったことなどで、去年の同じ月と比べた伸び率はおととし6月以来の低い水準となりました。

中国の税関当局が9日発表した先月の貿易統計によりますと、輸出額は2736億2000万ドルと去年の同じ月と比べて3.9%のプラスとなり、おととし6月以来の低い水準にとどまりました。

これは新型コロナウイルスの感染拡大で上海など各地で厳しい外出制限がとられ企業の間で工場の操業停止や減産が相次いだほか、物流の混乱が広がったことが主な要因とみられます。

また輸入額は2225億ドルと去年の同じ月と横ばいでした。

この結果、輸出と輸入を合わせた貿易総額も4961億2000万ドルと去年の同じ月と比べて2.1%のプラスとなり、おととし6月以来の低い水準となりました。

中国の輸出はこれまで欧米での需要回復に伴って大幅な増加が続き、景気を下支えしていましたが、感染拡大の影響が改めて明らかになった形です。

また中国からの輸出をめぐっては日本でも一部の企業が中国からの部品が不足し、生産を減少したり操業を一時停止したりする事態も起きています。

ロシアからの輸入額は大幅増加 輸出額は大幅減

中国とロシアの間では、欧米などが厳しい経済制裁を科す中でも、中国へのロシアからの輸入の大幅な増加が続いています。

中国の税関当局が9日発表した先月の貿易統計によりますと、ロシアからの輸入額は88億ドルと、去年の同じ月と比べておよそ56%の大幅な増加となりました。

これは、原油や天然ガスの国際的な価格が上昇したことが主な要因とみられます。

G7=主要7か国がロシアからの石油の輸入を段階的、もしくは即時に禁止することで一致するなど経済制裁を強化していますが、中国はこれまでどおりロシアとの貿易を続ける考えを表明しており、資源の主な調達先としての関係を維持していることが示された形です。

一方、先月のロシアへの輸出額は38億ドルと、およそ25%の大幅な減少となりました。

中国経済に詳しい専門家は、経済制裁によるロシア経済の悪化で需要が減少しているほか、中国企業がロシアに製品を輸出することで制裁の対象となることを避けようとしているのではないかと指摘しています。