中国海警局の船2隻 日本の領海侵入沖縄 尖閣諸島の沖合

9日、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船2隻が日本の領海に侵入しました。船は日本の漁船に接近する動きを見せたということで、海上保安本部は、漁船の安全確保にあたるとともに直ちに領海から出るよう警告を続けています。

第11管区海上保安本部によりますと、9日午前7時前、日本の領海のすぐ外側にある接続水域を航行していた中国海警局の船2隻が、尖閣諸島の南小島の沖合で日本の領海に侵入し、日本の漁船に接近する動きを見せたということです。

2隻は午前7時現在、南小島の南南東およそ21キロと、南東およそ22キロの日本の領海内を航行しているということです。

海上保安本部は漁船の周囲に巡視船を航行させ、漁船の安全確保にあたるとともに直ちに領海から出るように警告を続けています。

ことし尖閣諸島の沖合で中国海警局の船が日本の領海に侵入するのが確認されたのは、先月12日以来、7件目です。

官房長官「外交ルートで厳重に抗議」

松野官房長官は午後の記者会見で「誠に遺憾で受け入れられない。中国海警局に所属する船舶のこのような活動は国際法違反で、外交ルートで厳重に抗議し速やかにわが国領海から退去するよう強く求めたところだ。引き続き緊張感を持って尖閣諸島周辺の警戒監視に万全を尽くすとともに、中国側には冷静かつきぜんと対応していく」と述べました。

そのうえで「現場海域では海上保安庁の巡視船が当該の船舶に領海からの退去要求や進路規制を繰り返し実施するとともに、巡視船を日本漁船の周囲に配備し漁船の安全を確保している」と述べました。

政府「官邸対策室」で情報収集と警戒監視

尖閣諸島の沖合で中国海警局の船2隻が日本の領海に侵入したことが確認され、政府は総理大臣官邸の危機管理センターに設置している「情報連絡室」を、午前6時57分に「官邸対策室」に切り替えて、情報収集と警戒監視にあたっています。